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2010-09-03 [金] 生マイケル・サンデル教授から哲学を聞く

_ ハーバート大学のマイケル・サンデル教授の正義とは?平等とは?の哲学討論会

8月25日東大安田講堂で2時間余の白熱した講義と討論を聞く機会に恵まれました。   

(1日で4000人以上の申込有、入場者1000人の幸運を得る)

_ 当初の申し込みした理由は、ハーバーと大学に今年の日本人入学者は一人のみに、なぜ?の疑問からでした。 (毎年50人位の入学者がいるはずなのに)

アメリカ人以外の卒業生は、英国、ドイツに注ぐ三番目で5000人以上の日本人OBがいる筈なのに なぜ? どうしたのか? ということが知りたくて申し込みをしました。

_ 参加希望は物凄い申込者があったようですが、幸運にも参加出来、生マイケルの講義と、凄く白熱する討論を聞いて、そんな見方と考え方があることを感じ大変勉強になりました。(哲学は日常の会話や討論の中から生まれるとの解説有)

_ 講義の最初はゴムボートで漂流した4人の実際にあったセンセーションな問題からスタート。

食事も水もなくゴムボートで4人が半月の漂流、生き延びる為、くじ引きで一人を食料にする為、殺そうという話。

一人の少年見習い水兵が、禁じていた海水を飲み、極限の生死状態になった。あとの所帯持ち3人がその少年を食べて生き延びた事件。

”正義か”"正義でないか”の討論で始まり、  (日本人の倫理観からは考えられない)

イチロウがオバマ大統領の42倍の年収は”公平か””公平でないか”とか、                             (職業と価値観の違い)

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ハーバーと大学にほんのチョットで落第したが、両親が20億円寄付するから入学をさせてくれと懇願してきたら合格させるかどうか、これは”平等か””不平等か”                      (東大のように学科だけでない目的と人柄の感覚判断が合格の基準にあり)

という大変白熱をする、そして絶対にどちらかが正しいといえないことが多くあるテーマであったように思います。

_ アメリカの合理主義、個人主義の一端を考えさせられた講演・討論会でした。  日本ではこんな講義は少ないだろうと思いますが、グローバル化が進む現在、国・環境・生い立ち等の違いを感じた半日でした。

_ *参考 ハーバート大学は世界大学ランク1位(8年間) 東大20位.

NHKで放映された白熱教室東大安田講堂でのマイケル教授
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